平成28年11月19日(土)第9回全国喉摘者発声大会が厚生労働省後援により、NPO法人日喉連と(公社)銀鈴会の共催で東京都新宿区の東医健保会館にて開催されました。
開催に先立って、予め所属会員数によって出場者の枠が決められ、9月から10月に亘って全国各ブロックで予選会が行われ、食道発声の部から18名、ELの部から7名の方々が決勝大会に進みました。
大会は銀鈴会の渡邊監事の司会で、ご来賓の皆様のご祝辞がご披露され、引き続き発声大会が実施されました。
食道発声の部は課題曲「赤とんぼ」または「故郷の空」を1曲歌い、スピーチと合わせ5分以内、ELの部はスピーチのみ4分以内で発表し、それぞれが緊張しながらも時間を有効に使い高度な発声を披露されました。
予選を勝ち抜いた大会とあって実力伯仲でしたが、第1位を獲得した石川喉友会の黒崎義博氏は、喉摘者とは思えないほど素晴らしい歌声とスピーチで聴衆を魅了されました。
またELの部でもいずれ劣らぬ大接戦で、銀鈴会の松永静也氏が1位を獲得されました。デモンスレーションでは神鈴会の北田和裕氏が笛式人工喉頭発声を、また同じく神鈴会の廣瀬政治氏はシャント発声の鮮やかな発声を披露されました。